ホーム › 費用・税金 › 海外不動産 確定申告|国外財産調書と損益通算の注意点
海外不動産 確定申告|国外財産調書と損益通算の注意点
海外不動産を持つ日本居住者は、賃貸収入や売却益を日本で申告するのが原則で、国外財産の年末合計額が5,000万円を超える場合は、国外財産調書の提出も必要です。さらに、国外中古建物の損失は損益通算に制限があるため、制度を確認して申告してください。
申告が必要になる場面
| 場面 | 手続き |
|---|---|
| 賃貸収入がある | 不動産所得として確定申告 |
| 売却した | 譲渡所得として確定申告 |
| 現地で税を納めた | 外国税額控除を検討 |
| 国外財産が基準を超える | 国外財産調書を提出 |
国外財産調書
国外財産調書は、年末(12月31日)時点の国外財産の合計が5,000万円を超える居住者が、翌年の3月15日までに税務署へ提出するものです。不動産、預金、有価証券などが対象になります。評価の方法や対象は、国税庁の案内に従ってください。制度は改正されることがあるため、必ず最新情報で確認してください。
国外中古建物の損益通算制限
国外にある中古の建物の賃貸で、減価償却費が原因で赤字になった場合、その赤字は他の所得(給与など)と損益通算できない扱いになっています。減価償却による節税を前提にした収支計画は、成り立たないことがあるため、制度を確認してください。
要点:申告は購入前の計画の一部。購入後に慌てないよう、買う前に税理士へ相談する。
準備しておく書類
- 売買契約書と、支払いの明細。
- 賃貸契約書と、家賃の入金記録。
- 管理費、修繕費、保険の領収書。
- 現地の税の納付書。
- 為替レートの記録。
書類は、日本語に翻訳しておくと、申告の作業が楽になります。
全体の税金の位置づけ
購入にかかる税金の記事で、購入、保有、売却の3段階の税金を整理しています。収益の試算は利回りの計算方法をご覧ください。
販売資料との関係
Off Plan Propertiesの外国人向け購入ページは、UAEの所得税やキャピタルゲイン税が0%であることを説明していますが、これは現地の税制の説明です。日本居住者としての申告義務は、別に確認が必要です。同社の国別の税のガイドも、日本の税務の判断材料ではなく、現地の制度を知るための資料として使ってください。購入サポートを相談する際は、購入サポートのページにあるような無料相談の場で、税務の質問も事前にまとめておくと効率的です。
税理士を探すコツ
国外不動産の経験がある税理士を探し、初回の相談で、過去の実績、報酬、対応できる範囲を確認します。購入前の相談が理想です。購入の流れは購入手順の記事を参照してください。
補足:国外財産調書の評価の考え方
国外財産調書では、不動産は、原則として年末時点の時価(見積価額)などで評価し、円に換算して記載します。購入価格をそのまま使えない場合もあるため、評価の方法は国税庁の案内に従って、税理士に確認してください。為替は、定められたレートを使うことになっています。
申告ミスを防ぐために
- 毎年12月31日時点の財産の一覧を作る。
- 為替レートの出典を記録しておく。
- 家族名義の財産がある場合は、誰の財産かを整理する。
- 売却や相続があった年は、特に早めに相談する。
賃貸所得の収支の記録
賃貸の収支は、年ごとに、家賃収入、管理費、修繕費、保険、現地の税を整理します。現地通貨で記録し、円換算のレートも残してください。日々の記録があると、申告の作業が大きく短縮されます。
申告を意識した物件選び
購入前から、申告の手間を想定しておくと、実際の負担が見えてきます。複数の国に物件を持つと、書類も複数になります。購入後の費用感は購入費用の内訳も参考にしてください。
申告の時期のスケジュール
賃貸所得や売却益の確定申告は、通常、翌年の決まった期間内に行います。海外の書類の取り寄せや翻訳に時間がかかるため、年明けすぐに準備を始めると余裕が持てます。国外財産調書は、確定申告と同じ時期に提出するため、財産の一覧は年末までに整理しておくとスムーズです。現地の税務書類の発行時期が遅い国では、特に早めの準備が必要です。
よくある質問
海外不動産の賃貸収入は申告が必要ですか。
日本の居住者は、国外の賃貸収入も不動産所得として申告するのが原則です。現地で納めた税は、外国税額控除の対象になる場合があります。
国外財産調書とは何ですか。
年末時点で、国外にある財産の合計額が5,000万円を超える居住者が、翌年3月15日までに提出する書類です。基準や期限は変わる可能性があるため、国税庁で最新情報を確認してください。
申告を忘れるとどうなりますか。
加算税などのペナルティが課される可能性があります。気づいた時点で、税理士に相談してください。
出典
- 国税庁 – 国外財産調書制度(Q&A)関連情報 – https://www.nta.go.jp/